【ご質問】元金の返済が終わりましたがまだ支払いは必要ですか?

Q.私はカードローンやキャッシングで300万円ほどの借金を抱えていました。時間をかけて苦労して、既に300万円は支払ってしまっているにも関わらず、利息が加算されていてまだ200万円近くの借金が残っています。今のところは支払いを継続していますが、はっきり言って不満です。借りた金額は既に返済しているのに更に支払いをする必要はあるのでしょうか?

A.当たり前です。残りの金額も立派なあなたの借金です。苦労して長時間かけて返済しているのは良く分かりますが、その利息分の支払いをしたくないと言うのであれば、自己破産でもして自分の信用と引き換えに借金を免除してもらうしかないでしょう。確かに大金かもしれませんが、たかだか200万円程度で自己破産してしまうのは少しもったいない気もしますけどね。

カードローンのキャッシングは友人知人親戚などからの借入とはわけが違います。銀行でも消費者金融でもお金を貸すことでその利息分を回収し、その回収した利息で経営が成り立つという仕組みです。そのために最初から金利も明示した上でお金を貸してその利息で営業しています。そのようなところからお金を借りておいて「元金相当の金額を支払ったから残りは払わない」と皆が言っていれば経営は成り立ちませんし、ただのボランティアならお金を貸す意味も無くなるでしょう。

例えば最初に決めていた金利が急に変更されたと言ったようなことであったり、そもそも最初に取りきめていた金利が法定以上の金利だったような場合には過払い金の返還請求を行うことで残債と相殺される可能性はあります。しかし、そのようなことが無い限りは本来支払って当然なのが金利分の利息です。支払わないで良いということは絶対にありません。

そもそも最初にお金を借りたときにそのことにも同意してお金をかりているはずです。その最初の約束を反故にする行為は人としてもあまり好ましいものでは無いことはご理解いただけると思います。借りたときの金額によっても変わってきますが、金利は20%程度と言うことになるでしょう。この20%という金利は単純に考えると5年で借金が倍になるという金額です。

もちろん、その間、加算される利息金額以上の返済を毎月継続しているはずですので、支払いの金額が5年間で単純に倍になることはありません。しかし返済一辺倒でなくたまに利用枠内で追加でお金を借りていたり、毎月の返済の金額が最低返済金額であったり、長期間かけて返済を行っていたりした場合には借金が倍近くになることは充分に考えられることでしょう。

それでもやはりその支払いが納得できないのであれば、自分の支払っている借金の状況をまとめた上でまずは弁護士に相談してみてください。今では公的機関経由で無料相談できるようなところも用意されているはずです。もしも引き直し計算ができるようであれば、場合によっては残債がゼロになることはなくても少なくなることはあるかもしれません。

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