【お悩み】支払っても支払っても借金がほとんど減りません

Q.今借金をしています。毎月決められた金額を遅れることなく支払っているのですが、もう数年支払い続けているのに借金の総額があまり減っていません。このペースで支払いを続けていると支払い終わるのがいつのことになるのかと悩んでいます。なぜ、毎月支払った金額を返済しているのに借金が減らないのですか?この借金をできるだけ早く完済するためにはどうすればいいのでしょうか?

A.どんな内容の借金でも個人間の借金や公的で特別な融資でない限りはほとんどの場合利息が加算されていくことはさすがにご存知ですよね?では、今抱えている自分の借金の金額に対して毎月だいたいどれくらいの金額の利息が加算されているかはちゃんと把握されていらっしゃいますでしょうか?

当たり前の話ですが、毎月の支払っている金額がこの毎月加算される利息を上回る金額でないと借金は減りません。利息と同額の支払いであれば、10年支払い続けても20年支払い続けても借金はなくならないということになります。お金を貸したほうはこの「借金は減らずに利息を支払い続ける」という状態が理想です。

しかし、だからと言って最低の支払金額を加算される利息と同額やそれ以下に設定するのでは借金は増えていく一方なのであまり好ましくはありません。そこで、毎月の最低支払金額として、借金が増えることはないけれども減るペースもあまり早くない金額を設定します。この最低支払金額で支払いを続けていれば、数年経ってもほとんど借金が減少していないという状況が生まれるのです。

今の状態から脱してできるだけ早く借金を完済したいのであれば、支払い金額を最低のレベルに揃えて支払いを続けていくのではなく、できるだけ多くの金額を返済に充てることが重要になってきます。もちろんこの金額が大きければ大きいほど返済の速度は早まることになるのです。

遅れることなく支払いを継続しているからと言って借金の減少が早まるわけではありません。早く完済することを目的とするのであれば、毎月確実に返済することに加えて、毎月の金利w大幅に上回る金額を返済していくことが重要になります。最低支払金額の支払いを継続していても借金は大きく減少することはないでしょう。

「借金が減らない」と嘆いている人の多くは、借りるだけ借りて自分の借金の総額や毎月の支払い金額ですら把握していない人が多いものです。まずは自分がどれだけの借金をしているのか、そしてその金利はどれほどで毎月いくらぐらい利息が加算されているのか、そして現状の支払いを継続していくとどれくらいで支払いが完了する予定なのか、最低でもそのくらいは把握しておきましょうね。

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