【Q＆A】消費者金融でお金を借りるメリットとデメリットを教えて！

Q.急にお金が必要になってお金を借りるところを探していたところ、カードローンには銀行のものと消費者金融のものがあると知りました。銀行から借りるとなるとやっぱり安心感がありますが、それでも消費者金融からお金を借りる人もいるのでしょうか？消費者金融からお金を借りるメリットとデメリットを教えてほしいです。

A.以前は消費者金融が積極的に個人向け貸し付け中心に営業していて、銀行が法人向けの貸し付けを中心に営業している風潮がありましたが、今では消費者金融は保証業務が中心に、そして銀行が個人向け融資に力を入れて営業している状態です。このことから考えても消費者金融にそれほど大きなメリットは無いようにも思います。

消費者金融のメリットと言えば昔から「借りやすい」ということがメリットでした。総量規制などの法制化で金額によっては絶対に消費者金融では借りられないというラインもできましたが、その範囲の中で考えるのであれば、消費者金融が銀行よりも借りやすいという構図はたいして変わっていません。つまり消費者金融業者のカードローンのメリット、それは「借りやすい」ということでしょう。

しかし、いくら借りやすいと言っても銀行とのその差が驚くほど違うかというとそのようなことでもありません。結局、審査の内容は職業差別にも繋がりかねないのであまり表に出ることもありませんが、どこもやっていることはたいして変わりません。いかにも独自審査のような雰囲気を出しているところもありますが、結局は年収と勤務先でその審査が行われるのが通常です。

このような審査のシステムから結局中小の消費者金融業者は大手の消費者金融業者よりもハードルを下げて集客をするしかありません。その結果、中小の消費者金融業者には大手と比較すると借りやすいところも確かに存在します。そのことから消費者金融業者のカードローンはやはり今でも「借りやすい（ことがある）」ということになるのでしょう。

さて、続いてデメリットですが、これも以前のように「取り立てが厳しい」と言うことはなくなりました。多くの消費者金融業者が銀行グループの傘下に入りたくなくても入らざるを得ない状況になったこともあり、あまり勝手なこと、強気なことはできなくなっています。コンプライアンス上の観点からも世間の風当たり的にも厳しく取り立てることは難しくなっています。

それでも消費者金融のデメリットを敢えて挙げるのであれば、金利でしょうか。確かに消費者金融業者のカードローンと銀行のカードローンを比較すると、数%高いことは間違いありません。「借りやすい」ということも合わせて総合的に考えればたいして高くもありあませんが、金利だけを見るのであれば確かに銀行よりも高いのが消費者金融業者の金利です。

更に年収の三分の一を超える金額を借りようとした場合には消費者金融では大きなデメリットを感じることになるでしょう。消費者金融では年収の三分の一を超える貸し付けはできません。この金額を超える借り入れを行おうと考えているのであれば、消費者金融からの借り入れについてデメリットを感じることもあるでしょう。